何が問題なのか?
持続可能な事業を、自分たちの明確な意図を持って続ける。事業に重要なことは、拡大ではない。重要なことは、その事業に携わる人たちが、必要とする糧をそこから安定的に得て行くことができるか?否か?だ。喩えて言うならば、それは農業の中に原型を見出すことができる。奴隷に作業をさせていた時代ならいざしらず、近代では農業で大富豪は生まれない。その代わり、農業をしていて「食いっぱぐれる」ことはないし、農業ほど持続可能性に富んだ生業はない。
「晴耕雨読」という言葉があるように、自然と共に生き、自分に与えられた時間を上手に使う。その中で自分が持って生まれた力を磨き、身に付けていく。その意味で、第一次産業や製造業は、人間にはなくてはならない業態だ。それは人間の精神衛生を良好に保つという点からも重要な事業だ。その意味で、「天然水という、人間にとって唯一とも言える再生可能エネルギー」を扱う事業が、その必要性を失くしてしまうことはない。
(つづく)