勉強会(100分の2回目)腸内フローラ
その「受入れてしまっている」ものの最たるものが、「異様なほど」の「清潔意識」です。「(食の)安全性」という言葉が、「怖がり屋のマウス」のような人々を量産してきました。私たちは海から生まれたとされていますが、同時に菌を含む微生物から生まれてきたとも言えます。そして、同時に今の今も体内に無数の常在菌を抱え、彼らと共有する体を共同で外敵から守っています。一方で、「薬」を神格化させようとする社会によって、殺菌剤を体内に入れることを「常識」として受入れさせられてきました。菌を「悪者」に、殺菌剤を「正義の味方」に仕立てるといった「単純」この上ないストーリーが作られました。殺菌剤で「悪者」を一掃(皆殺しに)するといった「勧善懲悪」話が罷り通るようになったのです。そして、そのシナリオを補完する目的で醸成されてきたのが、「異様なほどの清潔意識」です。それが、如何に「自然科学」的見地に反する考え方なのか?多くの人は気付いていません。自らの体を健康に保つための「生態系」を、「薬」のために、「自己治癒力」ごと無に帰そうとしている「皮肉」に、今こそ、私たちは気が付かなければならないのです。
(つづく)