藤田紘一郎著 「体をつくる水、壊す水」
産業界にとって不可欠な純水も、体内には「毒の水」となります。
最近、純水を日常的に飲むようになって、体調を崩したという事例が増えていると聞きます。純水を生のまま飲むと、体が保持している大事なミネラルを溶け出させてしまう危険性があるのです。
ミネラル不足は、さまざまな病気を引き起こす原因となります。これまで水の健康効果をミネラルの特徴とともにお話ししてきました。裏を返せば、体にとって必須のミネラルが不足してしまえば、健康とは反対の状態に陥りかねません。純水を飲んで体のミネラルが奪われてしまうと、健康への害が心配されるのです。
無料だからとスーパーでくんできた純水は、調理にだけ使い、生のままでは飲まないことです。
なお、最近は純水を使った飲み物なども売られています。パッケージにピュアウォーターなどとよく書かれていますが、ピュアウォーターとは純水のことです。
(つづく)