飲食用水と生活用水を分ける
早い話、日本で代理店が存在できる業種はもう「数えるほど」しかない。それは、無理矢理ニーズを作り出さなくとも買い替え需要だけでもやっていける車産業くらいのものではないか?車産業は現代資本主義を象徴する花形であり、その世界的なシェアを「握っている」日本の強みは大きい。技術の粋でという点で、日本車は国内外で今後共「売れて行く」という要素を十分に持っている。反対に、一時は世界に冠たる「メイドインジャパン」を誇った電気製品は、完全に勢いを失った。その要因は、国際競争力の獲得と称して製造拠点を海外に移し、技術も雇用も惜しげもなく流出させて(輸出して)しまったことにある。その結果、日本は一番してはいけない国内の購買力と購買欲を一挙に手放すこととなった。だから、今更懸命になって円安誘導を図っても、メイドインジャパンの勢いが元に復することはない。そして、その影響は、いずれ日本の車産業の優位性すら揺るがすこととなる。
(つづく)