売れる水、買いたい水
日本には、「多数派形成」に「諜略(ちょうりゃく)」が用いられて来た「長い歴史」がある。「諜略」とは、「敵方の一部を翻意させて、自軍に有利となるような働きかけを、秘密裏に遂行すること」を指す。分かり易く言うと、「長いものには巻かれろ!」と敵方に「寝返り」を迫り、戦わずして「多数派」を形成していく。出来上がった組織は、「利権」に浴する者たちの集合体となるので、その「利権」が保証されているかぎりにおいて、非常に「強固」な支配層が構築されて行く。それ故、この権力構造は長持ちする。日本の今の権力も同じ成り立ちを有し、既に146年に渡り隠然たる「閥」による国家経営が為されている。
(つづく)