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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

緩速濾過法と急速濾過法


玉川浄水場長として、日本で一番汚れた原水と格闘を続けた小島先生も水道水に大量の薬品を投与した。その上で、その効果のほども知り尽くすこととなった。そして、ヨーロッパで行われている「地道」で「入念」な「緩速濾過法」を見て、衝撃を受けた。それが「短い」抜粋からも感じ取れる。多くの人々の健康を左右してしまう水道水に関わる人間が、自分たちが取ってきた方法の「不十分さや不完全性」を知る。それを知り得た者が、「愕然」としないはずはない。だが、その思いが日本の水道行政にフィードバックされることも、「急速濾過法」が見直されることもなかった。アメリカの「後を追う」日本の姿は当時から「猿真似」と揶揄されたが、「経済発展」という現実がそれらの声を掻き消した。結局、小島先生は、自分が得た信念を曲げてまで薬を投与し続ける現場に「とどまる」ことはできなかった(しなかった)。きっと、「暖簾に腕押し」状態に耐えかねたのだろう。小島先生は、緩速濾過法の「普及啓蒙」へ独自に突き進む道を選択された。

(つづく)


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