売らない水、買わない水
私の言う理屈は、「天然水」の代理店にも通じない。そうこうしている内に、今度は「RO」メーカーからクレードル&バルブの大量注文が入ってきた。彼らも、「サーバーのみの営業では、一般の人々に振り向いてもらえない」ことに気付いた。「サーバーのみの営業では、結局経費倒れに陥るしかない」。それが分からないようなら、この水ビジネスは「私財を投げ出すことにしかならない」。「RO」側も「売れない水」を抱え込んだまま、立ち止まってしまう訳には行かない。そこで、現状の膠着状態から抜けだすために、クレードル&バルブを「巨大災害時用の備蓄水」を売って行くための「ツール」としたいと考え始めたようだ。明らかに、大型容器市場にも変化の波が及び始めている。だが、「天然水」側が動き出す兆候は、今のところ「まだ」ない。
(つづく)