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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

日本の世紀 3

新しい政権が目指すのは、産業構造の転換です。具体的には、環境問題に資する製品の開発や製造です。それは日本が一番得意とする技術を活かす分野で、他の国には真似ができない領域です。その領域を極めることが、市場原理主義から距離を保ち、確かな需要を確保することにつながります。経済は物々交換を起源としているわけですから、「買ってほしい」という思いが先走りすれば、足下を見られてしまいます。「是非とも欲しい」と思われるものを作り、「買いたい」と思ってもらうことが何よりも重要です。そういう製品を作ることが、日本にはできます。
この考え方は、日本の技術を総動員することになるわけですから、産業の空洞を埋める働きをします。それは、雇用が外国に流出する流れを押しとどめ、お金が日本国内で循環する働きを再開させる一助ともなるでしょう。日本には個人の金融資産が潤沢にあるわけですから、それを自分たちのために使うという観点に立てさえすれば、お金は有効利用されることとなるでしょう。

資本主義は、産業革命後に生まれ、その基盤を工業に置いています。その意味で、技術的な力量では頭一つ抜きんでている日本には、アドバンテージがあります。その優位性を保つためにも、日本は資本主義が末永く機能していくように、イニシアティブを発揮すべきなのです。資本主義が市場原理主義の袋小路に入り込まないように、技術の粋を集めて、人々が本当に欲しがるものを作り出していく。それが日本の役割です。つつがなく資本主義を機能させるためには、まず地球を健全な状態にさせておく必要性があります。また、国と国との奪い合いや戦争を起こさせないという働きかけも重要です。世界の架け橋になり、世界の安定化に寄与することが、資本主義の申し子である日本に取っては国益そのものになるのです。

安さや大量生産を競うことは、日本の国益からしても正反対の策です。それは、自分たちを「G2」と呼ぶ大国が、傲慢さと傍若無人さをさらけ出しながら進む自滅への道です。安さではなく、質の高さを競うことが「資本主義の王道」であることを自らに課し、道を踏み外しつつある「G2」にも示す。それを「21世紀は日本の世紀」の中身にしたいものです。
(完)
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