サントリー+アクアクララの化学反応
サントリーが動き出したことで、状況は大きく変わって行く。サントリーが加熱処理を止め、常温充填にしたことでペットボトル業界は一気に常温充填になびいた。同様なインパクトが、サントリーとアクアクララの提携でガロンボトル業界に及ぶ。ガロンボトルの「RO水」側は深刻な路線変更を迫られることになるだろう。何しろ、アクアクララが動いたのだから、その他の「RO」だって心中穏やかでいられるはずはない。まだ伝わっては来ないが、「RO」業界内は「蜂の巣を突いた」ような状態に陥っているに違いない。日本は、その辺の特殊性が尋常ではない。「赤信号みんなで渡れば怖くない!」という意識が、これほどまでに浸透している国も珍しい。業界No.1が動けば、後の者たちはどこまでも追随する。そうして、「一夜にして」常識までもが「一変」してしまう。何と評すれば良いのだろう?「価値観の右へ倣え」と言うか?「豹変」が無造作に行われる。
他の「RO」が、どう「天然水」を取り込んでいくのか?無策でいれば、誰からも相手にされなくなる。とは言え、「RO」を至上のものとして宣伝し、騙される代理店を募ってきた大元とすれば慎重にことを進めなければ、大きな墓穴を掘ることとなる。その対応次第で、来年にはガロンボトル業界の「地図が大きく変わる」こととなる。
(つづく)