儲かる商売
ご承知の通り、「水」は重い。だから、先進各国では社会資本の整備として、いち早く水道管が張り巡らされ、各家庭の蛇口につなげられた。だが、原水の汚濁と水道管の老朽化による健康被害を防ぐことには、莫大な費用と限界があることが分かってしまった。だから、大型容器に詰めたものを各家庭に配達するという合理的な策が浮上し、それが瞬く間に広がった。重たい「水」を水道に代わって「安く」供給するためには、「地産地消」以外ない!一番効率の良い配送を組める水会社が、配送を承る。企業の大小とは関係なく、「水道水に代わるモノをお届けする」という使命を心得た水会社によって、極自然にテリトリーが決まって行った。アメリカでは、各地に大小織り交ぜた水会社が混在し、共存している。その数たるや、無数に近い。
(つづく)