手動ポンプ考 (=誰もが儲からない商売に精を出している)
供給側が適正な数に収まり、需要に見合った商品を提供する。この単純な「原理」さえ守られれば、「売り手市場」が「買い手市場」に取って代わられることはない。そのためには、経済を「地産地消」を基本としたものに戻すことだ。「地産地消」経済では、需給バランスが大きく崩れることはない。それに反して、グローバル経済では、「安いモノ」が世界中から流入してくる。それは、需給関係などまったくお構いなしに入って来る。だから、「原理原則」は簡単に崩れ去る。だから、国内産業(特に地方産業)は弱体化を免れない。
そこで「税金」での補填が行われるようになるが、それがまた当該産業の弱体化に輪をかける。資本主義に於いて、なぜ?「自由競争」が必要なのか?と言えば、供給側の数を適正に保つためだ。それは、「売り手市場」を保つためでもあるし、資本主義を保つためでもある。その基本を、資本主義国自らが「曲げて」しまった。だから、「誰もが儲からない買い手市場」は何十年となく続くこととなった。
(つづく)