地方経済の中に貯めを作り出す
私の言う日本の「富」はどうやって築き上げられてきたのか?と言えば、三つの要素が上げられる。一つは天然資源である「水」の活用であり、もう一つは徹底した「地産地消」を基盤とした地方経済の振興だ。島国という特性を、「富」が温存できたもう一つの要因として上げておこう。島国である日本が取った「鎖国」政策によって、経済は「自給自足」と「地産地消」を極め、当然の如く「内需拡大」を目指すこととなった。品種改良による農業の安定化や自給自足を果たす為の漁業技術の発展等々は、人々の「勤勉」さを醸成させて行くことに直結した。手応えのある「生活」と「経済」が、そこに形成された。
(つづく)