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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

中国見聞録

翌日は、今回の中国訪問を考えると実質的には最終日に当たる。A社の社長から金額の提示がある。金額の提示の前に、改めて社長の「日本向けサーバー作り」への思いを聞いた。社長の演説は気に入った。だが、示された金額は、正直自分たちが考えていたより高かった。多分、普通なら「ここで」値段交渉を行う。だが、以下の5点で私は交渉を行わなかった。

1. Mさんに誘われて来た。自分たちが求めた仕様に対する出来映え次第で、「扱うかどうか?」を決める。安さが判断材料ではなく、あくまで品質のレベルが、「今扱いを始めるに相応しいかどうか?」を判断するためにきた。

2. 日本のガロンボトルビジネスにおいて、「サーバー」は、至極特殊な役割を担わされている。マルチ商法的に展開されているガロンボトルビジネスにおいて、「サーバー」こそが「ねずみ講」の中核的役回りを演じさせられている。そのため、日本で流通している「サーバー」は、代理店が収益の柱とする「水」の販売に対しての阻害要因になってしまっている。にもかかわらず、代理店や販売者がその事実に気がついていない。なぜ?そうなってしまっているかと言えば、マルチ商法の大元がサーバーを押さえ、そのサーバーを代理店に高く売りつけているからだ。また、小規模な水メーカーは、単独で安いサーバーに手を出して「大やけど」をしたという経験がトラウマとしてあり、致し方なく高いサーバーを取り扱っている。
そのため、日本のガロンボトルビジネスは、決して安くはないサーバーに「水」の営業が足下をすくわれてしまっているの実情だ。その市場に対し、誰かが品質と価格を両立させる「サーバー」を投入させていかない限り、大型容器のミネラルウォーターの特性は活かせない。代理店頼みの、代理店しか買い手の付かない商品では、「行き詰まって」当たり前という認識ができる人を増やし、市場の在り方そのものを変えていかないかぎり、ガロンボトルビジネスは利点を発揮できないまま朽ち果ててしまう。その寸前まで来ている。

3. だから、ある程度のリスクは覚悟の上で、中国製サーバーの扱いを開始していこうと考えている。扱うことでしか、品質のレベルアップは望めない。だが、32%のシェアがあり、それを10%伸ばすためには、相応の技術革新が求められる。それをオーソドックスなサーバーにも適用させたいなら、自分たちの積極的な関与と「リスクを取る」という決断が不可欠だ。

4. 本当のところ、日本が単純明快さを極めたサーバーを作り、自国産業力を復活させることと「雇用」の創出の両立を果たすことが一番好ましい。だが、「グローバル経済」の魔手にがっちり絡み取られ、「海外に生産拠点を移す」ことにしか活路を見出せないでいる日本の産業界に期待しても何も進まない。

5. マイナス成長時代に、日本の豊富な水資源を生かし、地方産業の基盤を再生させるためにも、「天然水」の「地産地消」を実現化させる必要がある。そのためにも、「変なところ」に突っ込ってしまっている水ビジネスを、アメリカンガロンボトルビジネスが示しているような「王道」に戻す軌道修正を果たさねばならない。そして、そのためには、安価で単純さを極めた「サーバー」を市場に投入し、起爆剤とするしかない。

(つづく)


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