<水の力>
私には、小規模水力発電だけを抽出して「再生可能エネルギー」と呼ぶ理由が分からない。そこに政治的な、あるいは「原子力族」と呼ばれる既得権益者の悪意にも似た意図が隠されていまいか?
「原子力発電では炉心の構造物に日常的に温度変化を与える運転を行えば、それがストレスとなって劣化を加速することになり、安全余裕度を狭めると考えられている。例えば日本では、原子力発電での出力変化はなるべく避ける方式が採られ、夜間の電力は近くの揚水発電所で水の位置エネルギーとして蓄えるようにしている。」*
国策として原子力が推進されてきたことの「ひずみ」が、「此処」に集約されている。
2004年度の発電設備容量を見ると、水力19.1%、火力61.1%、原子力19.8%とされるものが、同年の発電電力量として、水力10.0%、火力60.4%、原子力29.1%、新エネルギー0.5%とされている。水力の設備容量よりも発電電力量が10%近く低いのは、原子力依存度を恣意的に高めているからに他ならない。
如何に原子力のために、水力がそのポテンシャルを押さえ込まれているかを如実に表す数値ではないか!
(つづく)
「原子力発電では炉心の構造物に日常的に温度変化を与える運転を行えば、それがストレスとなって劣化を加速することになり、安全余裕度を狭めると考えられている。例えば日本では、原子力発電での出力変化はなるべく避ける方式が採られ、夜間の電力は近くの揚水発電所で水の位置エネルギーとして蓄えるようにしている。」*
国策として原子力が推進されてきたことの「ひずみ」が、「此処」に集約されている。
2004年度の発電設備容量を見ると、水力19.1%、火力61.1%、原子力19.8%とされるものが、同年の発電電力量として、水力10.0%、火力60.4%、原子力29.1%、新エネルギー0.5%とされている。水力の設備容量よりも発電電力量が10%近く低いのは、原子力依存度を恣意的に高めているからに他ならない。
如何に原子力のために、水力がそのポテンシャルを押さえ込まれているかを如実に表す数値ではないか!
(つづく)