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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

<水の力>

揚水式の水力発電を例にしてみよう。昼間の電力消費量が多い時間に発電ができるように一度発電に使った水を夜間電力を利用して上流のダムに揚水する。電力は基本的に貯めておけないので、発電したあまりで揚水しまた発電すれば、理論的には半永久的に発電を繰り返すことができる。渇水期は別だが降雨期には、すべてを揚水する必要はないし、降雨量が多い時はまったく揚水しなくても十分な発電ができる。
要するに、施設・設備さえ作ってしまえば、自家発電力で何度でも再生可能エネルギーから電力を好きなだけ作れる。残念ながら、揚水に使われる電力100に対して、それによって作られる電力は70と目減りしてしまう。だが、火力発電と比べれば、その優位性は明らかだ。火力発電の場合、発電効率の観点からは出力を低下させない方が好ましいため、結局燃料を燃やし続ける。枯渇エネルギーを輸入して出力を低下させないために燃やし続けるのだから、高出力を保つためにはかなりの無駄を承知しなければならない。

水力を含む再生可能エネルギーは、枯渇燃料と違い無駄がない。と言うより、自然が生み出すエネルギーを人間の知恵で電力に変換する訳だから、使い得はあっても無駄遣いとはならない。その分、再生可能エネルギーは安定していないと言われる。水力発電も確かに自然に左右される。だが、太陽光ではどうあがいても夜間発電はできない。また、風がない時に風力では発電できない。しかし、水力発電では発電した電力を使いエンドレスな発電を繰り返すことができる。これこそ、真に「再生可能エネルギー」と呼べるものではないのか?
話を分かり易くするために、発電を水力発電だけで行うとしよう。最初の発電を、山の高低差だけを利用して発電したとしよう。そこで、得られたエネルギーでタービンを回し、発電を行う。同時に、その電気でモーターを動かし、水を上流のダムに戻す。その戻す作業を火力を使った電力に頼れば、「再生可能エネルギー」とは呼べないかもしれないが、水力のみで発電したもので水を上流に戻すならば、大規模水力発電も「再生可能エネルギー」と呼べるはずだ。安価な夜間電力で揚水すれば、揚水に使う電力が発電量に比して目減りしたとしても、「行って来い」とできるはずだ。何しろ、元は「ただ」、材料費は「ゼロ」なのだから。

(つづく)


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