<水の力>
だが、「水力発電」が「一番コストがかからない」ということを知っている人はほとんどいない。だから、「原発事故」が起こっても、まだ「原発を全廃するなどとんでもない」と考えてしまう「頓珍漢」な人多い。政府が挙ってつく「ウソ」は、推挙するものへの「懐疑心」までは生むが、推挙しないものに対しての「関心」を奪い去る効果は絶大なものとなる。そのため、「原発事故」が起こっても、「それに代わるものがないなら、危険でもしょうがない」と考える人たちを増殖させる。近代の「管理社会」の「妙」と呼ぶべきか?
まず、何を使って発電するか?はお国の事情による。中国では膨大な埋蔵量を誇る石炭を用いる。アメリカもまだかなり石炭に依存しているという。この両国は二酸化炭素の放出量の多い石炭を燃やして電力を得ている限り、二酸化炭素の削減義務を無視続けることとなる。
日本は一時、石油が火力発電の中心に利用されたが、オイルショック以降天然ガスを使った火力発電が多い。そして、オイルショックを理由に原子力利用に舵を切った。いずれにせよ、日本は枯渇エネルギー(化石燃料等)の資源に恵まれていないため、輸入する他はない。
だが、山国で水に恵まれている日本は、他の国と比べても水力と地熱に関しては豊富だ。そこで、日本では1に水力発電、2に地熱発電が向いている。にもかかわらず、1の水力発電は原子力発電の推進という国策によって、顧みられない存在となった。2の地熱についても、同様だ。これらの再生可能エネルギーと比べてしまうと、原子力の優位性は乏しいことが明らかだ。だから、できるだけ比べないようにした。つまり、私たちが取るべき選択肢の比較対象から外し、国民の目が水力や地熱に向かわないようにしてきた。だから、日本人は「日本が自然エネルギーに恵まれている」という事実を知らない。国民は欺かれ続けてきたと言ってよい。
(つづく)
まず、何を使って発電するか?はお国の事情による。中国では膨大な埋蔵量を誇る石炭を用いる。アメリカもまだかなり石炭に依存しているという。この両国は二酸化炭素の放出量の多い石炭を燃やして電力を得ている限り、二酸化炭素の削減義務を無視続けることとなる。
日本は一時、石油が火力発電の中心に利用されたが、オイルショック以降天然ガスを使った火力発電が多い。そして、オイルショックを理由に原子力利用に舵を切った。いずれにせよ、日本は枯渇エネルギー(化石燃料等)の資源に恵まれていないため、輸入する他はない。
だが、山国で水に恵まれている日本は、他の国と比べても水力と地熱に関しては豊富だ。そこで、日本では1に水力発電、2に地熱発電が向いている。にもかかわらず、1の水力発電は原子力発電の推進という国策によって、顧みられない存在となった。2の地熱についても、同様だ。これらの再生可能エネルギーと比べてしまうと、原子力の優位性は乏しいことが明らかだ。だから、できるだけ比べないようにした。つまり、私たちが取るべき選択肢の比較対象から外し、国民の目が水力や地熱に向かわないようにしてきた。だから、日本人は「日本が自然エネルギーに恵まれている」という事実を知らない。国民は欺かれ続けてきたと言ってよい。
(つづく)