<水の力>
原発事故以来、再生可能エネルギーに対する関心が高い。その一番手が太陽光か?その次の風力もテレビでよく見かける。だが、なぜかしら?水力が注目されない。
元々、発電と言えば「水力発電」だけだった時期があるほどで、その歴史は古い。2004年時点での発電設備容量を見ると、水力19.1%、火力61.1%、原子力19.8%とあるように、今でも発電の3羽ガラスの内の一つに数えられている。
その中でも、水力は唯一の再生可能エネルギーだ。だが、3つしかない選択肢の中で、原子力を国策として推し進めるという施策が取られたお陰で、水力は不遇の立場に追いやられることとなった。国策として原子力を進めるためには、「原子力が他と比べてどれほど優れているか」が誇張されることとなる。それが、官僚や行政の唯一の仕事であるかのように、選ばれたものだけが「綺麗に飾り立てられる」。
たとえば、「一番コストがかからない」。次ぎに「安全安心」。そして、「地方の雇用確保」という「特典」が盛り込まれたイメージアップ作戦が繰り広げられ、最後に駄目押しとして「特別交付税」という現ナマが配られる。
(つづく)
元々、発電と言えば「水力発電」だけだった時期があるほどで、その歴史は古い。2004年時点での発電設備容量を見ると、水力19.1%、火力61.1%、原子力19.8%とあるように、今でも発電の3羽ガラスの内の一つに数えられている。
その中でも、水力は唯一の再生可能エネルギーだ。だが、3つしかない選択肢の中で、原子力を国策として推し進めるという施策が取られたお陰で、水力は不遇の立場に追いやられることとなった。国策として原子力を進めるためには、「原子力が他と比べてどれほど優れているか」が誇張されることとなる。それが、官僚や行政の唯一の仕事であるかのように、選ばれたものだけが「綺麗に飾り立てられる」。
たとえば、「一番コストがかからない」。次ぎに「安全安心」。そして、「地方の雇用確保」という「特典」が盛り込まれたイメージアップ作戦が繰り広げられ、最後に駄目押しとして「特別交付税」という現ナマが配られる。
(つづく)