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日本の水道の病理

中西 鉛のことが、とても気になります。最近、アメリカのEPA(環境保護局)が、水道水中の鉛の基準値を見直す必要があるといっています。今まで0.05ppmだったのですが、これまで考えられていた以上に毒性が強いから、0.02ppmくらいにすべきではないかと検討に入っています。日本の水道水の基準値は、もともとアメリカより二倍高く、0.1ppmですからね。

小島 基準値が0.05ppmだと、1~5歳の小児の鉛の摂取量のうち、水による分が35%にもなるので、0.02ppmにすることにしたようです。

中西 さらに心配なのは、浄水場から出る時は含まれておらず、途中の水道管で汚染されるわけですから、浄水場で測定しても意味がない。水道管の中を流れる間に鉛が溶け出すんですからね。蛇口での水道水の鉛の測定値の結果について先生は知っておられますか。

小島 私は自分が水道局にいたとき測ったことがありますが、全体で特にそういう調査が行われているかどうかは知りません。公表されたデータとしては、ほぼ中性の水道水を17時間湛水した新設管から0.35ppm、半年後でも〇・17ppmが検出されたという相沢金吾先生の報告があります。それに、たとえあったとしても、なかなか公表されないかもしれませんね。

中西 そうですね。いつか私の研究室で取り組まないと、どこからもデータは出てこないのかもしれません。

*注  因みに現在の日本の水道水の基準値では、鉛の量に関して、0.01mg/Lとされている。水溶液ではmg/Lとppmは同義なので、当時の基準値の1/10に改められている。

(つづく)

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水は、あらゆる生命の細胞をくぐり抜けることで生き物たちを束ねながら、地球と成層圏を舞台に、輪廻転生をくり返しています。
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