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日本の水道の病理

*<従来、日本人の間には「日本の河川はきれいなもので、それが当然の姿」だという考えがあるが、これは根拠のない迷信であることが了解されるであろう。>と、小島先生はこの本の中で述べています。その発言は、きれいではなくなってしまった原料をもとに水道水を供給していた側の人のものだけに重たいものを感じます。

日本は山国のために、良質な天然水に恵まれています。しかし、先生はそれが大都市の水道水には活かされていない現実を描き出されていました。本の初版は1985年10月20日で、おおよそ四半世紀前のこととなります。その間、日本の水道は全く進歩することなく、むしろ「高度処理」という迷路にはまり込み、「蛇口から直接水を飲む人」を失い続けてきました。それは「緩速ろ過法」という最も安全で最も歴史のある方法をかなぐり捨ててしまった当然の帰結でした。

(つづく)

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水は、あらゆる生命の細胞をくぐり抜けることで生き物たちを束ねながら、地球と成層圏を舞台に、輪廻転生をくり返しています。
私たちは、その再生を果たしたばかりの「天然水」をお届けする、「天然水道」網の構築を目指しています。

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