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日本の水道の病理

河川が汚れると、まずアンモニアと大腸菌群が急増することはすでに述べたが、その他に有機物、合成洗剤の主成分であるABS(LAS)、鉄、マンガンなども漸増する。そして、突発的にフェノールやシクロヘキシルアミンなどが加わり、汚濁がさらに進むと微生物によるカビ臭や土臭が発生するようになる。そして、これらの成分はいずれも水の味を悪くする。
まず、アンモニアであるが、これが増えると塩素の消費量が増えるので、大量の塩素を注入しなけらば消毒も酸化もできず安全な水を作れなくなる。それではどのくらいの塩素が必要かというと、アンモニア性窒素の約10倍量をいれなければならない。たとえばアンモニアが一mg/lあれば10ppmの塩素を入れる必要がある。
塩素を大量に入れるとカルキ臭が増すばかりでなく、アンモニアと塩素が反応して、いやなにおいを出す結合塩素を作る。そして、これがお茶を飲むときや風呂を沸かしたときに気散していやなカルキ様の臭気を発する。

(つづく)

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Author:窓男
水は、あらゆる生命の細胞をくぐり抜けることで生き物たちを束ねながら、地球と成層圏を舞台に、輪廻転生をくり返しています。
私たちは、その再生を果たしたばかりの「天然水」をお届けする、「天然水道」網の構築を目指しています。

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