もう一つの道

正体不明な「多国籍企業」が世界に張り巡らせた集金システムが、「金融」です。「多国籍企業」のほとんどは製造部門を持たず、「金融」に特化した企業です。彼等には「製造技術」はなく、あるのは有り余る「マネー」と「商魂」です。彼等は、その「マネー」を自在に操り、為替も株価操作もお手の物です。

「そう！」為替を操作しているのはアメリカ政府ではなく、実は彼らなのです。彼等のルーツは古く、「龍馬伝」の時代には既に暗躍を始めています。彼らは時に政府まで動かし世界中の冨を集めますが、政府そのものではないので、為替操作をしても、それは為替の売買と見なされます。つまり、為替を実質的に支配し、管理運営しているのは、彼等に他ならないのです。彼等は、為替を株価操作の調整弁として、また「お金がお金を生む」ツールそのものとして、実に器用に使いこなします。

欧米の自由主義国のお墨付きと庇護を得た彼らは、武器の売買も大手を振るって行うため、昔から「死の商人」とも呼ばれています。

-2010.08.04掲載文（つづく）