デフレ
エジプトで起きていることの「本質」は、何でしょう。それは、「貧富の差・格差の拡大」による政情不安です。それが、アラブで起こっていること自体にそれほどの意味はありません。敢えて言えば、「矛盾は、(盾の)弱いところから噴出する」ということでしょう。経済優先による「銀行」や「産業界」の保護は、一般の人々の税負担なり、国の財政負担によって賄われています。ギリシャやスペインのように「財政赤字が表面化する」度に、そのしわ寄せを被る人々は「不安や不満」を表明しているのです。それが、エジプトの場合は一気に政情不安に行き着きました。中国がエジプトで起こっていることを国民に見せまいとしているのは、「貧富の差・格差の拡大」に端を発する「政情不安」は中国にも「飛び火」するだろうと恐れているからです。ただ、「貧富の差・格差の拡大」は世界中で起こっていることですから、それを放置するかぎり「不安や不満」が世界中に「飛び火」することは必定です。
日本やアメリカも例外ではありません。
(つづく)
日本やアメリカも例外ではありません。
(つづく)