水の世紀
食糧安全保障という概念が囁かれています。食糧の自給率についても、危機感を持った議論が交わされ始めました。経済がグローバル化される前には、思いもつかなかった事態が今進行しています。以前は、どの国でも食糧に関しては「自給自足」が大前提でした。食糧を得るためには、食糧と交換する「なにか」を持たねばならなかったわけですが、昔は食糧より大事なものなど存在しなかったのです。そのため、食糧は争奪の対象であり、「力」のある者が弱い者から奪い取る「もの」でした。
近代に入り、工業化が進み、工業製品が食糧と交換されるようになりました。その結果、アフリカを中心に後進国で深刻な飢餓を生み出し、一方アメリカや日本などで飽食による肥満を生み出すこととなりました。
(つづく)
近代に入り、工業化が進み、工業製品が食糧と交換されるようになりました。その結果、アフリカを中心に後進国で深刻な飢餓を生み出し、一方アメリカや日本などで飽食による肥満を生み出すこととなりました。
(つづく)