５リットルプラン

５リットルプランは、その閉塞状況を打ち破り、「ガロンボトルビジネス」を本来の「天然水道」事業として日本に根付かせる役割を果たすことになると、私は考えています。人々が求めているのは、「おいしい水」であって、「ツール」ではありません。「おいしい水」が、配達され、心おきなく飲める状況ができれば、「ツール」は間違いなく後から付いてきます。「必要は発明の母」であり、それが「物事の順序」であり、「合理性」だからです。

私たちの住む社会は、「効率」が先走り、「合理性」を脇に追いやるまでに至っています。「ツールを行き渡らせれば、ものは売れる」というのが、「効率」を優先した考え方として罷り通っています。確かに、携帯電話（ツール）がないと電話はできません。しかし、それはツールを普及させる一方で、公衆電話をなくしていくといった両面作戦が敢行できる業界にしかできない芸当です。それは、現状の「水」業界にまで当てはめられる方策ではありません。

（つづく）