口蹄疫
先月宮崎を訪ねました。その折りに地元の人から、「口蹄疫は、動物の逆襲だ」という言葉を聞きました。そこで、私も「ミツバチと同様、人間に家畜化された生き物の宿命ではないでしょうか?」と応じました。人間が利益を求め、品種改良を続けた結果、元々の生物が持つ生命力の一部を奪うこととなりました。どちらもウイルスが引き金となっていますが、人間に育てられることによって過保護が常態化し、病原菌に対する抵抗力が著しく低下してしまっています。
また、人間の品種改良によって生まれたソメイヨシノのように、一斉に寿命を迎えている植物もあります。「ソメイヨシノはクローンだ」ということで、あれだけ大きくなる木の寿命が「80年」ということに誰も疑問を投げかけません。しかし、私には不思議でなりません。人間に伐採されることのない原生林や神社仏閣にある木々では、その十倍以上の年月を生き続けるものが稀ではないからです。その差は、神ではない人間が「命を吹き込もう」とした時の限界を示唆しているのではないのか?と私は思うのです。
(つづく)
また、人間の品種改良によって生まれたソメイヨシノのように、一斉に寿命を迎えている植物もあります。「ソメイヨシノはクローンだ」ということで、あれだけ大きくなる木の寿命が「80年」ということに誰も疑問を投げかけません。しかし、私には不思議でなりません。人間に伐採されることのない原生林や神社仏閣にある木々では、その十倍以上の年月を生き続けるものが稀ではないからです。その差は、神ではない人間が「命を吹き込もう」とした時の限界を示唆しているのではないのか?と私は思うのです。
(つづく)