地方の活性化
野菜と同じようなストーリーを「水」を例にお話しします。日本は山国で水には恵まれている国ですから、原料に事欠くことはありません。山奥まで行けば、古来から変わることない「おいしい水」がとうとうと湧き出ています。そういう生まれたての天然水は、実は人の手を加えるまでもなく、そのままで「安全・安心」な水です。とは言え、法的な規制がありますから、弊社では医薬品製造で定評のあるミリポア社のメンブランフィルターを使い、精密濾過を施し瓶詰めしています。その濾過ユニットは、弊社が開発し、25年に渡って実績を積んできたものですから、これ以上にないほど「シンプル」にできています。その分、加熱やRO処理ユニットとは比べものにならないほどコストパフォーマンスにも優れています。
そうして、製造された水でも、低い生産性のままでは、よそから入ってくるものを「迎え撃つ」ことはできません。工場とは生産性を競う施設ですから、一定レベルの設備を備えたものでなければなりません。そして、設備を備えた工場と言えども、稼働率を高められないなら、その存在意義はありません。多くのガロンボトルビジネスが、「手詰め」で行われている事実が、このビジネスが伸びきれない大きな理由になっていることを、私たちは自覚しなければなりません。「鶏が先か?卵が先か?」の議論とは違い、「売れないから、きちんとした設備ができないのか?それともきちんとした設備ができないから、売れないのか?」という低次元なやり取りから抜け出られないことこそが、この業界の問題点なのです。
(つづく)
そうして、製造された水でも、低い生産性のままでは、よそから入ってくるものを「迎え撃つ」ことはできません。工場とは生産性を競う施設ですから、一定レベルの設備を備えたものでなければなりません。そして、設備を備えた工場と言えども、稼働率を高められないなら、その存在意義はありません。多くのガロンボトルビジネスが、「手詰め」で行われている事実が、このビジネスが伸びきれない大きな理由になっていることを、私たちは自覚しなければなりません。「鶏が先か?卵が先か?」の議論とは違い、「売れないから、きちんとした設備ができないのか?それともきちんとした設備ができないから、売れないのか?」という低次元なやり取りから抜け出られないことこそが、この業界の問題点なのです。
(つづく)