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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

地方の活性化

たとえば、地場の野菜を売る直売所では、スーパーより新鮮なものが、スーパーよりも安い価格で手に入ります。それは「農家が無理をして安売りをしている」わけではありません。それを町場まで運ぶ人が居て、シャッターが閉ざされそうなっているお店に並べたとしましょう。価格競争力において勝負にならないと考えていた町の八百屋さんは、息を吹き返すことができます。八百屋さんは、そもそも「野菜を売って大儲けをしよう」と考えて商売を始めたわけではありません。安定的に生活の糧を得る、その手段として八百屋さんを営み、それで家族を養ってきました。その八百屋さんは売り場を持っているのですから、その場が有効活用できるなら「ありがたい」ことでしょう。安くて、新鮮な野菜が域内で流通すれば、それを買い求める消費者にとっても「ありがたい」ことのはずです。それらのことが本当は無理なくできるのに、「できないことのように思い込んでしまっている」のが、私たちの住む社会であり、私たちの意識です。
営々として培ってきた商売の輪を壊してまで、私たちは他国から野菜を買っています。その間違ったやり方にしがみついたままで「景気の回復を待とう」では、事態を悪化させることにしかなりません。

野菜を例に述べたように、地産地消の合理性をもってすれば、他国から輸入したものより、安く・新鮮で・安心な食品を消費者に提供することができます。私たちが意識を変え、きちんとした戦略を持てれば、縮み続けていた八百屋さんの家計は潤いを取り戻し、「もう、やめよう」と思い、消えかけていた仕事が一つ復活します。失業率には表れない仕事の喪失を食い止める。それは農業をはじめ、生産現場を多く抱える地方から再構築していく以外に道はないのです。

(つづく)

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