世界経済の問題点
世界経済は、常に「成長戦略」の基に拡大を続けてきました。その流れは産業革命以降連綿と続いてきた流れですが、この間、製造を制したところが、常に経済も制してきました。そのお陰で、先進国では商品が飽和状態を迎えてしまったのです。そこで、どこでもいいから、経済を成長させることのできる国やその商品を買ってくれる人を「グローバル」に探し出し、「成長戦略」を切らさない方策が取られました。
ただ、ターゲットとなった人々は購買力のある人たちではないので、売れるものは安物に限られました。そこで、製造は、安物を作り出せる中国に集中することとなったのです。先進国の製造業は、総じてその煽りを食らっています。自国の民も、その安さに釣られ安物を買い求めるため、自国製品は余計に売れなくなりました。売れなければ、作っても在庫が増えるばかりですが、それが限度を超えれば、生産調整をせざるを得ません。雇用は減少し、失業者が増える巡りは、どの先進国でも、もう「恒常的」な段階に突入してしまっているのです。
(つづく)
ただ、ターゲットとなった人々は購買力のある人たちではないので、売れるものは安物に限られました。そこで、製造は、安物を作り出せる中国に集中することとなったのです。先進国の製造業は、総じてその煽りを食らっています。自国の民も、その安さに釣られ安物を買い求めるため、自国製品は余計に売れなくなりました。売れなければ、作っても在庫が増えるばかりですが、それが限度を超えれば、生産調整をせざるを得ません。雇用は減少し、失業者が増える巡りは、どの先進国でも、もう「恒常的」な段階に突入してしまっているのです。
(つづく)