私のビジネス論

それに引き替え、水資源という点で日本ほど恵まれた国はありません。天賦の才ともいえる「水資源」を授かった国が「水の世紀」に果たす役割は、とてつもなく大きなものとなるでしょう。私たちはその必然に目を向け、自分たちの役割を自覚すると共に、築き上げてきた技術に磨きをかけることが肝要です。
今が日本経済にとって最悪の時期だとしましょう。しかし、それもずーっと続くわけではありません。物事には浮き沈みがありますが、儲けることばかりに執心するからこそ、多大な損を被ることもあるのです。一方、雇用を最優先にして、技術を廃れさせないことに努力を傾注すれば、浮き沈みなどほとんど気にならないこととなるでしょう。
日はまた昇ります。その時を見据えて、水に関わる技術を磨きましょう。日本の技術がほとんど入ってないサーバーについても、取り組みを開始しましょう。「日本人にしか作れない、エコで、環境にも優しいサーバー」を作り、それを世界に示すのです。そのために、まず中国から見本として使えるサーバーを輸入して、サーバー市場の開拓と整備を進める。それが弊社の眼目とするところです。
（つづく）