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こころざしを持つ


過密な都会を目指す者は跡を絶たず、コロナ禍でもUターンはなかなか進まない。だが、改めて言うが、動物は「餌の量以上に生存数を増やすことはできない」。にも係わらず、経済のためと称して「人口増」は、政策的に強引に推し進められて来た。この「辻褄」は放っておいて解消するはずはない。世界中の国々が財政の赤字を放ったらかしにして、経済の拡大だけは維持しようとしている。この茶番劇が最終的にどこに行き着くか?を、私たちはもう「薄々気づいている」。だが、誰も身を挺してまでも「これを止めよう」とはしない。

だから、この流れは止まらないのだろう。自然淘汰の嵐が吹き荒れる。「ポツンと一軒家」を守る年老いた人々や全くの偶然で生き延びた人たちが、辛うじて生き残り新たな社会を形成して行くこととなる。

それが神(=自然)の御意思だ。
人は「自らの生をどう全うするか」を考えることができる、地球上で唯一の生物だ。だから、人類の生き残りは、どうであれ、自分たちが決めていくことになる。
だからこそ、私は自分たちが生き残って行く術を、自分の子や孫に、そして自分に関わりを持った人々に伝えて行きたいと、思いを新たにしている。

自然に即し、地球環境が私たちに与えてくる恵みを、再生可能資源として頂戴する。その大本は、治水だ。「水の惑星=地球」では、その水を治め、農業生産に活かせるようにする。それが何にも増して重要なことだ。大河は、放っておけば必ず氾濫を起こし、それを繰り返す。だから、日本ではこの「治水」に「大きな知恵や力」を継続的に掛け続けてきた。その知恵の集積があって初めて、日本は鎖国をして海外との交易を遮断しても、豊かに暮らすことができていた。

が、今はどうだ!地球温暖化が直接の要因とは言え、毎年のように、各所で河川の氾濫が巻き起こされている。今や年中行事と化した河川の氾濫に対し、抜本的な対策は取られていない。昔、河川は農業のためだけでなく、輸送手段や交通手段としても活用されていた。山国である日本では、古来より家屋は木材で作られ、その木材を山から切り出し、多くの人が生活を営む平地まで運ぶ手段として、河川が使われた。そのために、河川には常に手が加えられ、急流はなだらかに、氾濫を誘発する蛇行もまた改修されて来た。伐採された山には植林をし、間伐も行われ、山自体のリサイクルも怠りなく進められた。また、木材に限らず、収穫された米を始めとする農産物等も河川で運ばれたことで、治水事業は連綿と続けられて来た。

(つづく)


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Author:窓男
水は、あらゆる生命の細胞をくぐり抜けることで生き物たちを束ねながら、地球と成層圏を舞台に、輪廻転生をくり返しています。
私たちは、その再生を果たしたばかりの「天然水」をお届けする、「天然水道」網の構築を目指しています。

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