「こころざし」(志)を持つ
「革新力」とは何か?と言えば、閉塞感を打破するだけの「発想力」のことを指す。
人々の中に醸成される「こころざし(志)」の有無や強弱が、その「革新力」の源泉となるのだが、それがなかなか顕在化して来ない。
「ポツンと一軒家」というテレビ番組がある。代々に渡り開墾し広げて来た農地や、手を加えながら守り通してきた山林や、それらに依拠した営みを引き継ごうととする無名の人々にスポットライトを当てる番組だ。そこに映し出される人には、明快な「こころざし」がある。「一人でも」「自分が生きている限り」は、「ここを守り抜く」という意志だ。だから、登場する人が皆「堂々としている」。「迷いもなく」「晴れやかな顔をして」「自分の為すべきこと」を「淡々とこなす」。「気負い」はない。皆年配だが、「時間と競うような素振りはなく」「立ち居振る舞いが軽やか」だ。
(つづく)