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人生100歳時代の心がまえ


私の主治医である北関東循環器病院副院長 高山嘉朗先生の書かれた文章を紹介します。

 世界保健機関(WHO)が7月19日に発表した2016年の ”世界保健統計” によりますと、日本人の平均寿命は83.7歳で世界第一位でした。2000年に比べ5歳延びました。21世紀中に日本人の平均寿命は100歳に近づくのではないかと医学的にも推測されていますので、今現役で活躍中の方は100歳時代に対応できる考え方、心構えを持つべきであると思います。これを持っていないと大変な晩年がやってくることになります。
 この問題に対する答えの一つとしては ”生涯現役で働く” という生き方です。これが推進されますと、政府が言っているような ”社会保障のために増税が必要であり、そのためには消費税を上げ、いろいろな人から高い税金を取り、相続税からも一部搾取する” というようなことは、すべて不要になるともいわれています。
 私たちも、長く現役で働き、あわよくば収入を伴い、できれば寝込むこともなく、ピンピンコロリと逝ければ、理想的な晩年となります。それには、晩年になって多くの人に迷惑を掛けないように若いうちからある程度人生設計をして充実した生活ができるように体制を作っておくことが求められます。
 どうしても高齢になりますと記憶力が低下したり、視力が衰えたり、足腰が弱くなったりするものですが、こうしたことは ”志” や ”意志の力” で挽回できる余地もあります。 ”まだまだ、何か成し遂げたいことがある” という気持ちを持った人は簡単にはへこたれません。人生や人間の運命を決めるのは能力よりもむしろ、心の持ち方や心構えにあるそうです。
 ”その人自身の心構えが人生をつくる” ということはウイリアム・ジェームズという学者によって発見された事実であり、実は ”20世紀最大の発見の一つである” とも言われています。
 人生は自動車のようにどの方向にも進めますが、自分の行き先を決めるのは、まさしく自分の心構えだということです。働くことができなくなっても、できれば自分の老後は自分で守る。他の人の手を借りずになるべく自分でやっていくという気概を持ちつつ、早めに経済的にも準備をしておく。こういう雰囲気が漂っていますと周りの人との人間関係も良くなっていきます。逆に必要な限度を超えて ”ああしてほしい。こうしてほしい。” ”あれがほしい。これがほしい。” という思いが強く出過ぎますと、人は離れていくものです。
 今から100年以上前の人である二宮尊徳先生は喩え話として ”たらいの水は、手前にひこうとすると逃げていく。向こうに押すと返ってくる” ということを述べています。これは ”見返りを求めないで与えきりのつもりで差し出すと戻ってくるが、何かを取ってやろうと頑張ると逃げていく” ということだそうです。この法則は確かに老後の人間関係にも成り立つ様です。できれば晩年になっても他の人から必要とされる人となる。そういう人になることを目指して人生を歩みたいものです。

(つづく)

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水は、あらゆる生命の細胞をくぐり抜けることで生き物たちを束ねながら、地球と成層圏を舞台に、輪廻転生をくり返しています。
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