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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

円は比較的安全な資産?


本日の日本経済新聞に、「公的年金の評価損益が2016年4〜6月期に5兆円程度のマイナスとなった模様だ。英国のEU離脱に伴う株安などが響いた。」と報じられている。

同じく、1日で600ドル超を下げたニューヨークダウが、もう既に「英国のEU離脱」以前の株価水準を取り戻しているというのに、日本株は戻らない。アベノミクス礼賛で、何年も掛けてコツコツと積み上げてきた「円安」と「株高」も元の黙阿弥となった。ご存知のように、「通貨安(=円安)」は「金利を下げる(=金融を緩和する)」ことで達成できるとされている。堅実で節約好きな日本人は「貯蓄が好きだ」。しかし、それでは消費に十分なお金が回らないと、政府は、預貯金の利息を限りなく0に近づけ、国民が元本保証のない株式にお金を投じるように仕向けた。そして、公的年金も日本株をつり上げるために、突っ込んだ。リーマン・ショック前は、海外の株に投じて失敗したが、今回は手っ取り早く日本株に投じてしくじった。日本株に投じたのは、法人税減税同様、大企業の国際競争力を高めることで、結果的な税収増を目論んだからだ。

だが、根本的なところで日本の現政府は、グローバル経済や金融資本主義が理解できていない。リーマン・ショックは、アメリカ発の経済危機で、アメリカの株価は一時は半分にまで落ち込んだが、とっくに元に戻っただけでなく、リーマンショック以前を優に超えている。そして、今回もイギリス発の金融危機のはずだったが、アメリカの株価と日本の株価の差は対照的な違いを呈している。

この差はどこから来ているのか?日本人は「よく目を見開いて」理解しなくてはいけない。リーマン・ショックもイギリスのEU離脱ショックも、その後に「円高」をもたらした。そして、その「円高」の理由が「ふるっている」。「比較的安全資産とされている円にリスクを回避させている」というのが、メディアが報じる「理由」だ。これって、「誰にとっての安全資産かという点を良く考えて見よう!」答えは簡単だ。これは、欧米の投資家やファンドが「株ですったものを、別なもので取り戻そう」とした場合に、「円」は彼らにとってとても便利でしかも安全に活用できる通貨なのだ。だから、彼らは「円」を「リスク回避の常套手段」として使っている。

そして、彼らは同時に手持ちの日本株も売る。それに対して、日本株が下がれば「アベノミクスの失敗」は誰の目にも明らかになるから、特に参院選前のこの時期には、政府は損を承知で公的資金をつぎ込んでも株価を下支えしなければならない。その結果が、冒頭の「公的年金の評価損益が2016年4〜6月期に5兆円程度のマイナスとなった模様だ。」という報道に結びついている。

私が空恐ろしいと思うのは、そういう「賭け事のような」経済運営を「性懲りもなく」政府に続けさせて置きながら、国民の側に「そうした意識が皆目ない」という点だ。「お人好し」と言うのか?「経済オンチ」と言うのか?「マネー依存症」と言うのか?欧米が胴元を握る賭場で、いつまで経っても「損の穴埋め」を念じて、賭け事から足を洗えない政府に引導を渡す日は訪れるのだろうか?安倍晋三氏が湯水の如くつぎ込んでいるのは、私たちの納めている税金であることを、お忘れなく!


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