何が問題なのか?
資本主義が生まれて、まだ200年しか経っていない。その200年の間の経験だけが、「ビックデータ」という言葉に込められている。この間に欧米の利益だけを追求する「グローバル経済」は、拡大を図り、ある種の成熟を果たし、その挙句に、物凄い勢いで「無駄」を排出する経済へと変質を遂げた。成長を演出するために、「無駄」をも「成長」に見せかけようとした結果だ。お陰で、すべての先進国が財政赤字を溜め込むこととなった。それは、「成熟」を果たしたものが、「腐敗」し始める過程を示して余りある。
これは、「グローバル経済の破綻」以外の何物でもない!だが、誰一人、「それを認めようとはしない」。
否!「気が付いていないような振りをしている」ようにすら見える。人々は、「マネーの増刷」に勤しむ社会にどっぷりと浸かったままでいる。たった200年の歴史しか持たない資本主義のために、私たちは、人類が培ってきた「自由」「平等」「人間性」「悟り」といった概念を、ことごとく「死語」として葬り去ろうとしているのだ。
(つづく)