「こころざし」(志)を持つ
人は「自らの生をどう全うするか」を考えることができる。地球上の生物の中で、それができるのは人間だけだ。だが、それを行使しようと考える人の数は、極めて少ない。
何故か?と言えば、権力を持ちそれを維持したいと考える者達にとっては、それは「政権の転覆」に直結する「危険思想」そのものとなるからだ。今権力を掌握している者たちも、直近の大きな変革期に政権を奪取した一派の末裔だ。だから、その思想の「危険性」に関しては誰よりも知っている。その攻守の入れ替わりに関しては、「歴史書」を見れば事細かに記されている。そこには、権力を維持するために発せられた「ご法度」の数々や、それが巡り巡って人々の経済活動を不活性化させて行く様が書き綴られ、顕在化して行く「内部矛盾」もまた赤裸々に記されている。
(つづく)