問題の本質は「コロナウイルスにある」わけではない!
世界中で、「我慢しきれずに、経済活動を再開させた国」から順に、コロナウイルスの感染が急拡大している。だが、各国とも雇用維持や弱ってしまった企業を助成することに「大枚」を投じてしまったため、もうこれ以上は「お金」の絞り出し様がない。かと言って、より勢いを増しているコロナの勢いを止めるには、欧米で言えば「再ロックダウン」しか方策はないだろう。
世界中の国々が借金をして、人々に「贅沢」の心地よさを覚えさせてきた。「ものを大切にする」心は、消費社会にはそぐわない。だから、使い捨て文化を人々に奨励し、古くなったものは捨てさせ、新しいものを買わせる。そうした消費社会を創り上げてきた。今目の前にある世界は、その「賜物」だ。だから、容易に修正が効かない。1ヶ月や2ヶ月の「ロックダウン」やら「自粛」で「お茶を濁す」ことなどできない。本当の意味で、「人々が自分たちの過ちに気が付かないかぎり」、「感染症対策と経済の両立」など果たせる訳がない。感染症対策に「待ったはない!」ならば、「身分不相応な」経済を元の真っ当なものに戻すしか方策はない!
だが、「贅沢経済」で人気取りをしてきた政治家に、今の「バブル経済」を改める発想はできない。だから、私たちは「本当に困難な」時代を迎えることとなる。アメリカが感染者数でも死亡者数でも突出している。それは、このコロナウイルスと唯一の超大国が牽引するグローバル経済が、切っても切れない関係性を持っているからに他ならない。
だから、日本がいくら「自粛」をしても、アメリカが悔い改めなければどうにもならない!だが、アメリカが悔い改めることなど「想像できるか?」だからこそ、私は日本は「内需の拡大を柱」とする「固有の経済を確立しなければならない」と考える。また、そうしたことを事ある毎述べてきた。それは何もコロナ対策だけのためではない。今朝のニュースで見る様に、東北で最上川が氾濫している。地球温暖化で、毎年の様に風水害が強大化し繰り返されている。それすら、私たちはいつまで経っても「呆然」と見ているだけだ。だが、これほど「恒例」となってしまっている風水害には、「本来」ならちゃんとした「備え」をすべきだが、「もうそんなことを優先する」という頭を働かせる「お金」すらない!
政府が人々に「贅沢」をさせることに躍起になってきた「ツケ」のお陰で、社会資本にかける「お金は底をついている」。その「お金」をひねり出すためには、「グローバル経済」から抜け出し、本当に「身になる自立した経済」を起動させなければ確保ができない。それが「現実」だ。「恵まれた資源である天然水を有効利用する」というのは、そうした自立した経済の元となる考えであることを、改めて述べておきたい!
(完)