私の考える「水道の民営化」
d. 日本版ガロンボトルビジネスの実態
日本版ガロンボトルビジネスは、そのアメリカンガロンボトルビジネスとは「似て非なる」ものだ。そもそも、官が「道を譲ってくれた」上で始まったものではない。俗に云われる「ネットワークビジネス」として、代理店方式で一定の広がりを辿ってきてしまった。「ネットワークビジネス」では代理店が本部の餌食となる。そして、その分だけ、末端価格は高い。だから、利用者は一向に増えない。騙される代理店の数だけは表面上普及しているように見えるが、ペットボトルより高い「水」が多くの利用者に受け入れられる道理はまったくない。そこで、「ねずみ講」同様一度は潰れた。だが、「ねずみ講」同様また勢いを盛り返し、再度消費者庁に苦情が寄せられるに至っている。第二次の破綻を目前にしている感が強い。
(つづく)