ネット通販に思うこと
私が水の事業に関わり始めて、30年近くが経った。この間、日本では大企業を除く製造社は激減している。中小の製造社や個人の生産者も、恐ろしい勢いで減り続けている。その分だけ、工業製品でも農産物でも海外から輸入され、それらが私達の日常生活にすっかり溶け込むに至っている。それだけではない。建設や運輸や介護といった人手の必要な分野で働く人も減った。商店も減り、経済を円滑に回す全てのパーツに欠損が生じている。が、この状態に危機感を募らせている人は、「ほとんど居ない」。
つまり、私達は、「生産」や「労働」に勤しむという気概をなくすだけでなく、経済がすっかり「空洞化」してしまっているというのに、その現実を、まともに「見ようともしていない」のだ。
(つづく)