尻焼温泉とライフワーク
昨日、久々に尻焼温泉に行き、3時間ほどのんびりと湯に浸かってきました。東京生まれの私が、第二の故郷群馬に移り住むきっかけとなったのが、この尻焼温泉でした。私がこの地に居を構えたのは、今から33年前でした。そして、15年の間暮らしました。今では、六合村で生まれた長女には第二子が生まれ、その六合村も合併で、中之条町・六合地区と地名を変えました。しかし、六合村の自然も尻焼温泉の風景も、私たち家族が暮らした当時とほとんど変わることなく、そこに在り続けていました。
温泉は、再生可能な天然資源です。大地が活発な活動をしていることの証として、私たちはその恩恵に浴することができます。温泉は、大地が生み出す熱エネルギーと、豊かなミネラル分と、転生を繰り返す天然水が渾然と混じり合い、私たちに得も言われぬ時空間を提供してくれます。
群馬に移り住んだ年に生まれた長女も33歳となり、私も66歳となりました。私に残された年月は、どう長く見積もっても後30年。温泉好きの私が始めた「箱島湧水」の製造販売という生業を、「出来得る限り長く続けたい」。温泉同様に、再生可能な天然資源である天然水の普及に力を注ぎたい。その思いを新たにした一日でした。