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ぐんぎんビジネス大賞


5.ビジネスに新たな価値観を!

a. 経済概況

資本主義とは、資本家が主導する経済を指す。だが、その根幹が揺らぎ、多くの企業は税金の投入で何とか「潰れずにいる」。日本が生み出した「護送船団方式」による国家資本主義が、その効率の良さを活かし、日本を「世界の工場」に押し上げた。だが、世界中がその成功を真似た。アメリカも韓国も中国も。そして、数多の新興国も。国家規模で世界中が「世界の工場」を目指し始め、無秩序な供給体制が整い、供給競争が始まった。アメリカは途中で「金融資本主義」に特化する道を選んだ。そして、グローバル・バブル経済体制が出来上がってしまった。

健全な資本主義では、資本の調達力がモノを言う。経営に実績がないところは、資金の調達ができない。そのため、供給側が無闇に増えることはないし、安定的な「一人勝ち」状態が持続できた。だが、国家資本主義は税金を原資とするので、いくらでも資金の調達ができてしまう。その資金を効果的に使えば、他国の一企業相手なら簡単に蹴散らすことができた。また、金融資本主義も投企目的に、資金力のない国の資金調達を叶えてしまう。だから、供給側は今後共無秩序に増えてしまう。資金調達力がモノを言うはずの資本主義は、こうして自らの長所を弱め自壊の道を辿って来た。

そして、今日本は「パイの拡大」を求めて、「二匹目のドジョウ」を狙う。だが、そこにもうドジョウはいない。国家資本主義同士が戦えば、為替安の国や計画経済が得意な国や新興国・後進国など、日本よりも優位性を持った国が世界中にはうようよしている。その中で、日本だけが「パイを拡大」できる必然性は最早ない。そこに待ち受けているものは、「アリ地獄」のような「設備投資競争」と「供給過多」と「買い手市場」による、国民の預貯金を持ってしても埋めきれない「債務超過」だ!それを証明するように、15ヶ月も貿易赤字が続いているではないか!

(つづく)

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Author:窓男
水は、あらゆる生命の細胞をくぐり抜けることで生き物たちを束ねながら、地球と成層圏を舞台に、輪廻転生をくり返しています。
私たちは、その再生を果たしたばかりの「天然水」をお届けする、「天然水道」網の構築を目指しています。

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