政治のウソ
以下は、8月25日付け日本経済新聞ウェブ版の記事だ。
「厚生労働省は24日、2011年度の概算の医療費が前年度比3.1%増の37兆8000億円になったと発表した。増加は9年連続で、金額は過去最高となった。高齢者の増加に加え、医療技術の進歩を受けて高額な治療を受ける人が増えた。70歳以上の医療費は17兆円と全体の45%を占める。高齢化で膨らみ続ける医療費をどのように抑制するかが課題となる。 11年度の概算医療費は前年度に比べて1.1兆円増えた。増えた分の内訳は70歳以上の医療費が0.8兆円、70歳未満は0.3兆円だった。高齢者は一般に、病気やけがで病院に入院したり、通院したりする回数が多い。1人あたり医療費で比べると、70歳以上は1年間に80.6万円かかったのに対し、70歳未満は17.9万円だった。(中略)
後発医薬品は12年度に数量ベースで医薬品全体の30%にする目標を掲げているが、11年度の実績は23.3%にとどまっている。後発医薬品は先発薬と効き目は同じとされるが、効果を疑問視する一部の医師が積極的に後発薬を処方しない例があり、使用促進策に改善の余地が残る。
医療費が増えれば保険料を払う現役世代の負担がさらに増すことになる。特に75歳以上の高齢者の医療費は、税金が5割、会社員など現役世代が払う保険料が4割、高齢者が1割を負担する。医療費の抑制ができなければ、高齢者の自己負担割合を増やすなどの抜本改革を検討する必要が出てきそうだ。」
「C社のウソ」を掲載し終えた。理不尽な商売がガロンボトルビジネスを歪め、人々に「近づき難い」印象を与えてしまっている。その点をどうにかしないと、「ガロンボトルビジネスは進展しようがない」。その辺の事情を書いた。
だが、「情報化社会」と呼ばれる今の世の中は「ウソ」に満ちていて、「C社のウソ」より「もっと悪質なウソ」が罷り通っている。それが「政治のウソ」だが、その典型的な例が上記の報道にちりばめられている。「C社のウソ」同様、数字にウソはない。逆に数字を使うことで論旨に説得力を持たせようとするのが、「ウソ」の「ウソ」たる所以だ。
では、何が「ウソ」かと言えば、「今の医療はトコトン医薬品に依存している」が、その薬の「効用、効能」にそもそもの「ウソ」がある。つまり、「薬は効く」という「ウソ」をでっち上げ、それを税金で買い上げさせ、「もの言わぬ高齢者に死ぬ程飲ませる」。そんな「非道」が罷り通っている。人々の寿命が伸びたのは、「薬」のお陰ではない。「食べ物が豊富になった」ことが一番目の要因で、二番目の要因は「大きな戦争がなくなった」ことだ。また、「乳幼児の死亡率が下がった」ことも挙げられるが、そこで初めて医療が平均寿命を延ばす役割を果たしている例が浮上するに過ぎない。
高齢者にどれほどの薬を飲ませているか?は病院に行けば分かる。薬の袋を何袋も何袋も渡されて帰る高齢者の数は一人や二人ではない。それだけの薬を高齢者に「みやげ」のように持たせるのだから、70歳以上の人の医療費が年間80.6万円もかかるのも頷ける。「薬を渡すことが医療」と呼ばれているから、そこにかかるお金は「医療費」ということになるが、内実はほとんどが薬代だ。その薬の「効能」は、実は誰も知らない。何しろ、「風邪に効く薬」さえないのだから、「認知症に効く薬などあろうはずがない」。なんでも「症」と名付けるから「病」のように聞こえてしまうが、「老化」を「病」と呼ぶのは間違っている。そして、「薬が効いている」という証拠もない。が、あたかも「そう」信じられている。後発医薬品が利用されない理由は、今の医者が製薬会社の意のままだからだ。医者は自分の医療に自信がない。そして、薬を投与することが医療だと思い込んでいる。給料は労働時間の割に、決して高くない。だから、製薬会社がそこにつけ込んで、医者に様々な「融通」を効かせる。そのお陰で、国が育てたはずの医者は、製薬会社の意に沿った「医療」を行うこととなる。
37兆8000億円という巨費の多くが、薬に化けて、製薬会社に黙っていても転がり込む仕組みだ。財政の健全化が叫ばれ、「埋蔵金」の話なども一時一世を風靡した。だが、「医療」が「福祉」と並び称されて、税金の「当然の使い道」とされ、これだけ「湯水」のように使われれば、「余るわけがない」。この「ノーチェック」で年々増え続ける「薬代」を放置したままで、財政の健全化などできるはずがない。「70歳以上の医療費は17兆円と全体の45%を占める」とさりげなく言ってくれるが、その額は「異常」過ぎる。こんな「分けの分からない無駄遣い」を見逃していて、国の経営がうまくいくはずはないだろう。
だが、誰一人として、この話を「持ち出す人」が居ないし、正そうとする人もいない。誰一人、この「高齢者医療の非」に気がついている人は居ないかのようなのだ。「水道には、発がん性物質が含まれている」が、製薬会社にとっては「それすら」プラスに作用する。人々の「畏れ」こそは、「薬神話」を成り立たせる原動力であり、「ドラック中毒」患者を生み出すなくてはならない要素だからだ。「ガン」が人間の死亡原因の一位に君臨したとしても、相変わらず「日本人」の平均寿命は延び続ける。「ガン」に効く薬ができれば、「いくらでも売れる」と言われる。だが、効かなくとも「効く可能性」があれば、「いくらでも売れる」。なにしろ、国が全部税金で買い上げて、高齢者にバラまいてくれるのだから、こんなに確実で「ボロい」商売はない。
この国は、「まちがいなく滅びる」。根本的な「無駄遣い」が排除できないからだ。「政治とは?」簡潔に言えば、「税金の使い道」を決める行為だ。「税金の使い道」を決めることで、「どういう社会を作り出すか?」を国民に示し信を問う。だが、「支出を削り、身を削る」と言っていた政治家が、「削る支出を見出せず」「我が身を削る話は後回しにして」、「次代にツケを回さない」と称して「税金」を上げる「決定」を下した。これではあまりに「おそまつ」過ぎる。「本末転倒も甚だしい!こんな「信念のない」人たちに政治家をやらせているから、「税金」の無駄を排することに頭が回らない。お陰で企業だけでなく国も「借金経営」に突入して久しい。
はっきりさせておこう!「国の借金経営」を埋めるのは国民を置いて他には居ない。だが、それを「消費税」で埋めようとしても、「無意味な薬代」が年々増えて行くという「愚」を治癒しなければ、「改善」のしようがない!「逆に」「無用な薬のバラマキ」さえなくせば、消費税など「ゼロ」にしても財政の健全化は図れる。「薬の大盤振る舞い」を福祉や医療と「混同させる」「政治のウソ」を暴けば、私たちを囲む閉塞感を「木っ端微塵」に吹き飛ばすことができる。
この単純すぎる事実を知ってほしい!如何に私たちは、「誰か」の利益に「振り回されているか?」「製薬会社の利益」のために、「国民全員が消費税を払い続ける」。その「愚」に早く気付いてほしい!そして、この「不条理過ぎる」「現実」と「阿呆らしさ」を私たちに押し付けようとする「政治」とその「ウソ」に、しっかりと向き合ってほしい!
(おしまい)
「厚生労働省は24日、2011年度の概算の医療費が前年度比3.1%増の37兆8000億円になったと発表した。増加は9年連続で、金額は過去最高となった。高齢者の増加に加え、医療技術の進歩を受けて高額な治療を受ける人が増えた。70歳以上の医療費は17兆円と全体の45%を占める。高齢化で膨らみ続ける医療費をどのように抑制するかが課題となる。 11年度の概算医療費は前年度に比べて1.1兆円増えた。増えた分の内訳は70歳以上の医療費が0.8兆円、70歳未満は0.3兆円だった。高齢者は一般に、病気やけがで病院に入院したり、通院したりする回数が多い。1人あたり医療費で比べると、70歳以上は1年間に80.6万円かかったのに対し、70歳未満は17.9万円だった。(中略)
後発医薬品は12年度に数量ベースで医薬品全体の30%にする目標を掲げているが、11年度の実績は23.3%にとどまっている。後発医薬品は先発薬と効き目は同じとされるが、効果を疑問視する一部の医師が積極的に後発薬を処方しない例があり、使用促進策に改善の余地が残る。
医療費が増えれば保険料を払う現役世代の負担がさらに増すことになる。特に75歳以上の高齢者の医療費は、税金が5割、会社員など現役世代が払う保険料が4割、高齢者が1割を負担する。医療費の抑制ができなければ、高齢者の自己負担割合を増やすなどの抜本改革を検討する必要が出てきそうだ。」
「C社のウソ」を掲載し終えた。理不尽な商売がガロンボトルビジネスを歪め、人々に「近づき難い」印象を与えてしまっている。その点をどうにかしないと、「ガロンボトルビジネスは進展しようがない」。その辺の事情を書いた。
だが、「情報化社会」と呼ばれる今の世の中は「ウソ」に満ちていて、「C社のウソ」より「もっと悪質なウソ」が罷り通っている。それが「政治のウソ」だが、その典型的な例が上記の報道にちりばめられている。「C社のウソ」同様、数字にウソはない。逆に数字を使うことで論旨に説得力を持たせようとするのが、「ウソ」の「ウソ」たる所以だ。
では、何が「ウソ」かと言えば、「今の医療はトコトン医薬品に依存している」が、その薬の「効用、効能」にそもそもの「ウソ」がある。つまり、「薬は効く」という「ウソ」をでっち上げ、それを税金で買い上げさせ、「もの言わぬ高齢者に死ぬ程飲ませる」。そんな「非道」が罷り通っている。人々の寿命が伸びたのは、「薬」のお陰ではない。「食べ物が豊富になった」ことが一番目の要因で、二番目の要因は「大きな戦争がなくなった」ことだ。また、「乳幼児の死亡率が下がった」ことも挙げられるが、そこで初めて医療が平均寿命を延ばす役割を果たしている例が浮上するに過ぎない。
高齢者にどれほどの薬を飲ませているか?は病院に行けば分かる。薬の袋を何袋も何袋も渡されて帰る高齢者の数は一人や二人ではない。それだけの薬を高齢者に「みやげ」のように持たせるのだから、70歳以上の人の医療費が年間80.6万円もかかるのも頷ける。「薬を渡すことが医療」と呼ばれているから、そこにかかるお金は「医療費」ということになるが、内実はほとんどが薬代だ。その薬の「効能」は、実は誰も知らない。何しろ、「風邪に効く薬」さえないのだから、「認知症に効く薬などあろうはずがない」。なんでも「症」と名付けるから「病」のように聞こえてしまうが、「老化」を「病」と呼ぶのは間違っている。そして、「薬が効いている」という証拠もない。が、あたかも「そう」信じられている。後発医薬品が利用されない理由は、今の医者が製薬会社の意のままだからだ。医者は自分の医療に自信がない。そして、薬を投与することが医療だと思い込んでいる。給料は労働時間の割に、決して高くない。だから、製薬会社がそこにつけ込んで、医者に様々な「融通」を効かせる。そのお陰で、国が育てたはずの医者は、製薬会社の意に沿った「医療」を行うこととなる。
37兆8000億円という巨費の多くが、薬に化けて、製薬会社に黙っていても転がり込む仕組みだ。財政の健全化が叫ばれ、「埋蔵金」の話なども一時一世を風靡した。だが、「医療」が「福祉」と並び称されて、税金の「当然の使い道」とされ、これだけ「湯水」のように使われれば、「余るわけがない」。この「ノーチェック」で年々増え続ける「薬代」を放置したままで、財政の健全化などできるはずがない。「70歳以上の医療費は17兆円と全体の45%を占める」とさりげなく言ってくれるが、その額は「異常」過ぎる。こんな「分けの分からない無駄遣い」を見逃していて、国の経営がうまくいくはずはないだろう。
だが、誰一人として、この話を「持ち出す人」が居ないし、正そうとする人もいない。誰一人、この「高齢者医療の非」に気がついている人は居ないかのようなのだ。「水道には、発がん性物質が含まれている」が、製薬会社にとっては「それすら」プラスに作用する。人々の「畏れ」こそは、「薬神話」を成り立たせる原動力であり、「ドラック中毒」患者を生み出すなくてはならない要素だからだ。「ガン」が人間の死亡原因の一位に君臨したとしても、相変わらず「日本人」の平均寿命は延び続ける。「ガン」に効く薬ができれば、「いくらでも売れる」と言われる。だが、効かなくとも「効く可能性」があれば、「いくらでも売れる」。なにしろ、国が全部税金で買い上げて、高齢者にバラまいてくれるのだから、こんなに確実で「ボロい」商売はない。
この国は、「まちがいなく滅びる」。根本的な「無駄遣い」が排除できないからだ。「政治とは?」簡潔に言えば、「税金の使い道」を決める行為だ。「税金の使い道」を決めることで、「どういう社会を作り出すか?」を国民に示し信を問う。だが、「支出を削り、身を削る」と言っていた政治家が、「削る支出を見出せず」「我が身を削る話は後回しにして」、「次代にツケを回さない」と称して「税金」を上げる「決定」を下した。これではあまりに「おそまつ」過ぎる。「本末転倒も甚だしい!こんな「信念のない」人たちに政治家をやらせているから、「税金」の無駄を排することに頭が回らない。お陰で企業だけでなく国も「借金経営」に突入して久しい。
はっきりさせておこう!「国の借金経営」を埋めるのは国民を置いて他には居ない。だが、それを「消費税」で埋めようとしても、「無意味な薬代」が年々増えて行くという「愚」を治癒しなければ、「改善」のしようがない!「逆に」「無用な薬のバラマキ」さえなくせば、消費税など「ゼロ」にしても財政の健全化は図れる。「薬の大盤振る舞い」を福祉や医療と「混同させる」「政治のウソ」を暴けば、私たちを囲む閉塞感を「木っ端微塵」に吹き飛ばすことができる。
この単純すぎる事実を知ってほしい!如何に私たちは、「誰か」の利益に「振り回されているか?」「製薬会社の利益」のために、「国民全員が消費税を払い続ける」。その「愚」に早く気付いてほしい!そして、この「不条理過ぎる」「現実」と「阿呆らしさ」を私たちに押し付けようとする「政治」とその「ウソ」に、しっかりと向き合ってほしい!
(おしまい)