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Water Diary

水を通して見える世界の話を、日記に綴ります

需要と供給

「経済成長」とは、バブルで伸び切ってしまった需要を、それ以上に伸ばさなくては達成できない至難の目標です。その幻の需要を追い求める限り、求める人が順序よく損する巡りは続きます。その人たち自身が、商品の在庫置き場となり、「経済成長」の肥やしとなってしまうからです。
繰り返しになりますが、「経済成長」が止まったから今の状態に陥ったわけではありません。
「経済成長」を一途に求め続けてきたからこそ、今の状態に陥っているのです。

この大きな大きな差異が、多くの人には見えません。

「成長」とは、本来自然の成り行きを示す言葉ですから、「成長が止まる」のはごく自然なことです。人が生まれ、「成長し」、老いて、死んでいくように。
一方、「拡大」とは、人為で意図的に行うことですから、「拡大路線」をやめない限り止まりません。供給を増やし続けるかぎり、経済の「拡大」は図られます。先進国が言う「成長」とは、実はこの「拡大」のことです。需給関係を無視して進められる「拡大」が、いつまでも続けられる道理はありません。それを「成長」と偽って遮二無二進めていこうとしているのが、今の世界です。

政治家や経済人が「経済成長」「成長戦略」という言葉を発する度に、胸が痛みます。
「なぜ、あなた方は自分たちの間違いを声高に連呼し続けるのか?」と。
「需給の均衡の取れた経済」を唱える良識人の登場を切に望みます。

(完)


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